当院の内視鏡の特徴
1 消化器内視鏡指導医・専門医の資格を有する院長が苦痛が少なく、見落としのないよう心掛けて内視鏡検査を行います。
2 土曜日も内視鏡検査を実施しています
平日、土曜日ともに胃内視鏡検査、大腸内視鏡検査を行っています。またご希望があれば胃と大腸の内視鏡検査を同日に行うことも可能です。
3 最新の内視鏡システムの導入
当院ではレーザー光源を搭載した富士フイルム社製の内視鏡システムを導入しております。
光源に2種類のレーザー光を採用し、早期がんに特徴的な粘膜表層の微細血管などの変化を観察できるなど、微小な病変の観察が可能である内視鏡システムです。
波長の異なる2種類のレーザー光の発光比率を変えることで、粘膜表層の微細な血管や構造などを強調して表示する機能「Blue LASER Imaging(BLI)」や、画像の赤色領域のわずかな色の違いを強調して表示する画像処理機能「Linked Color Imaging(LCI)」を備えており、目的に応じて最適な観察方法を選択できます。
このシステムでは、レーザー制御技術の進化により視認性が高まったことにより、精細な観察が可能です。
粘膜表層の血管や構造の観察に適したBLI機能により、中景/遠景を観察する際の観察画像の明るさが向上し、病変部の早期発見へ診断能を高めた内視鏡システムです。
4 苦痛の少ない検査を行うための鎮静剤の併用も可能
これまでの胃内視鏡で辛かった、大腸カメラで痛かった、初めてで不安が強いなどの場合、鎮静剤を併用することによって大抵の方は、検査を楽に受けることができます。
5 胃内視鏡検査は経口、経鼻、鎮静剤併用などを選択できます
患者さんの希望、年齢、病状等によって相談した上で決めていただきます。
6 日帰り大腸ポリープ切除術
当院では経験豊富な内視鏡専門医である院長が検査と同時にポリープ切除などの治療も行っております。ただし、ポリープの大きさ、数、形状によっては入院での治療をお勧めする場合もあります。
7 炭酸ガス(CO2)送気装置の使用
炭酸ガス(CO2)は空気に比べ、生体吸収に優れているため、検査中の「お腹の張り」や 検査後の「腹痛」が少なく楽に検査を受けることができます。
胃内視鏡検査
定期的に受けたい胃カメラ検査
胃カメラ(上部消化管内視鏡)は、小さなカメラによって食道・胃のポリープやがん、炎症などを調べるのに用いられる検査機器です。
胃カメラ検査を定期的に受けておくことで、万が一胃がんになっていても早期発見の確率が飛躍的に高まります。
特に、慢性萎縮性胃炎やピロリ菌感染のある方には、定期的な胃カメラ検査をお勧めいたします。
苦しくない胃カメラ検査
胃カメラ検査は挿入する場所(鼻か口)によって呼称が変わり、それぞれ経鼻内視鏡・ 経口内視鏡検査と呼ばれます。
当クリニックでは、従来の経口内視鏡に加えて、口から入れるよりもオエッとなること(嘔吐感)が少ないため楽に検査ができる経鼻内視鏡を導入しています。
検査の実 際やメリット・デメリットをご説明し、よくご理解いただいた上で、いずれかをお選 びいただきます。
また、ご希望の方には鎮静剤を使用し、眠ったような状態で検査を 行います。
経鼻内視鏡検査の流れ
予約
胃カメラ検査の予約を入れていただきます。
検査当日
1 問診
経鼻内視鏡検査を行うにあたり、リスクが伴わないかをチェックします。
2 消泡剤を飲みます
胃の中の泡を消して胃壁をきれいにし、観察しやすくするためです。
3 内視鏡を挿入する方の鼻を選択します
鼻翼を片側ずつ押さえて鼻呼吸をし、鼻の通りの良い方を確認して、どちらの鼻から内視鏡を挿入するかを選びます。
4 両方の鼻腔に局所血管収縮薬を噴霧します
鼻腔粘膜の血管を収縮させて出血しにくくすると共に、鼻の通りを良くするためです。
5 鼻腔に麻酔薬を注入して、局所麻酔を行います。
局所麻酔を行いましたら6へ進みます。
6 麻酔薬を塗ったチューブを挿入し、5分間ほど留置します
鼻腔の痛みを抑え、胃カメラの通過を滑らかにするためです。
7 左側を下にしてベッドに横になり、検査が始まります。
検査が始まりましたら8へ進みます。
8 鼻から胃カメラを挿入します
経鼻ですと、口は自由に動かせますので、医師らスタッフとの会話が可能です。
9 食道、胃、十二指腸を観察します
経口内視鏡検査の流れ
予約
胃カメラ検査の予約を入れていただきます。
検査当日
1 上着を脱ぎ、メガネ等ははずし、ネクタイやベルトを緩めるなど、首やお腹の緊張 を解いて、ゆったりとした格好になります。
2 咽頭麻酔をします。
3 左側を下にしてベッドに横になり、検査が始まります。
※鎮静剤をご希望になる方には、鎮静剤を注射してから検査を行います。
4 口から胃カメラを挿入していきます。
5 食道、胃、十二指腸を観察します。
こんな症状に胃カメラ検査をお勧めします
- 上腹部が痛む
- 胃に不快感がある
- 胸焼けがする
- 喉、または胸につかえ感がある
- 吐き気、嘔吐を催す
- 黒い便が出る
- 貧血を指摘されている
- 急に体重が減った
- 顔色が悪いと言われる
- 胃のバリウム検査で異常を指摘された
- 胃潰瘍や十二指腸潰瘍になったことがある
- 肝硬変と言われている(合併症の一つに食道静脈瘤があるため)
- 食道がんや胃がんを治療したことがある など
胃カメラ検査で発見される消化器疾患
- 胃がん
- 胃潰瘍
- 急性胃炎
- 慢性胃炎
- ヘリコバクターピロリ感染胃炎
- 胃アニサキス
- 逆流性食道炎
- 食道がん
- 十二指腸潰瘍
- 十二指腸がん など
大腸内視鏡
小さな大腸ポリープの発見も可能
大腸カメラ(下部消化管内視鏡)は肛門から内視鏡を挿入し、小さなカメラで直腸から盲腸までの炎症、ポリープやがん、潰瘍などの病変を調べるのに使われる検査機器 です。他の検査では識別困難だった大腸の色調変化や粘膜面の変化を捉えることができるため、小さなポリープの発見も可能です。
生検のための採取もできる
疑わしい部位が見つかった場合は、生検(ごく小さい組織片を摘まみ出し、顕微鏡などで詳しく調べること)のための採取をすることができます。40歳以上の方には、一度は大腸カメラ検査をお受けになるよう、お勧めいたします。
大腸カメラ検査の流れ
予約
大腸カメラ検査の予約を入れていただきます。
検査前
大腸をきれいにするために、下剤2リットルほどを数回に分けて飲んでいただきます。
※前日から下剤を飲む場合もあります。
検査
1 ご希望の方には鎮静剤を投与(注射)します。
2 左側を下にしてベッドに横になり、検査が始まります。
3 肛門から内視鏡を挿入していきます。
4 医師がモニターに映る大腸の内部を隅々まで観察します。
5 検査は数十分で終了します。
こんな症状に大腸カメラ検査をお勧めします
- 血便
- 便通異常(便秘・下痢)
- 腹痛、腹部膨満感
- 貧血を指摘されている
- 顔色が悪いと言われる
- 急激な体重の減少
- 便潜血反応で「陽性」と出た
- 大腸ポリープや大腸がんを治療した経験がある など
このような疾患の検査・診断に大腸カメラは有効です
- 大腸ポリープ
- 大腸がん
- 潰瘍性大腸炎などの炎症性腸疾患
- 大腸憩室症(腸管の内壁の一部が外側に向かって袋状に飛び出した状態)
- 虚血性腸炎(大腸の血流障害によって大腸粘膜に炎症や潰瘍が生じ、突然の腹痛 や下痢、下血をきたす疾患) など
胃カメラにかかる費用
健康保険の適応となります。それぞれの検査内容、ご利用の保険の負担額により、料金に は幅がありますので、ひとつの目安としてお考え下さい。
3割負担 | |
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胃内視鏡検査のみ | 約5,500円 |
胃内視鏡検査+ピロリ菌検査 | 約6,000円 |
胃内視鏡検査+病理組織検査※ | 約9,000~13,000円 |
※費用はあくまでも目安です。詳細は直接当院までお問い合わせ下さい。
※病理組織検査…組織の一部をとります。臓器数によりお値段がかわります。
大腸カメラにかかる費用
健康保険の適応となります。それぞれの検査内容、ご利用の保険の負担額により、料金に は幅がありますので、ひとつの目安としてお考え下さい。
3割負担 | |
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大腸内視鏡検査のみ | 約7,000円 |
大腸内視鏡検査+病理組織検査※ | 約10,000~20,000円 |
大腸内視鏡ポリープ切除術※ | 約20,000~30,000円 |
※費用はあくまでも目安です。詳細は直接当院までお問い合わせ下さい。
※病理組織検査や大腸ポリープ切除は個数によりお値段が変わります。